調査・診断 新システム

安全で効率的、かつ、お住いの皆様の負担が少しでも軽くなる工事を目指し、新しい技術の導入にも積極的に取り組んでいます。特に調査・診断は、施工を進める上で正確さと性能が重要視されるポイントです。ここでは、テクノ建設サービスが導入している最新システムをご紹介します。

赤外線浮き測定 T-1000シリーズとクラヴェスによる解析

近年、赤外線サーモグラフィ性能の飛躍的な向上に伴い、従来は不明瞭であった熱画像をより遠方から鮮明にとらえることが可能となりました。弊社はHD画質非冷却赤外線センサー最高画素クラス(1024×768HD)であるT-1000シリーズを採用し、主に超高層建築物外壁の非接触調査を専門に行っています。赤外線サーモグラフィで外壁を測定し、そこに生じた表面温度差をクラヴェスで解析、タイルの浮きやはく離がないか診断します。温度データそのものの相対温度(温度差)を解析するので、北面のように温度差の少ない場所でも使用可能です。

【テクノ建設サービスの赤外線調査 7つのポイント】
●測定時は足場不要。低コストかつ迅速に調査を実現
●建築基準法第12条第1項に規定する定期調査として有効
●JAIRA-STEP2を有する技術者が調査
●HD画質非冷却赤外線センサー最高画素クラス(1024×768HD)T-1000シリーズを採用
●3Dモデルで周辺環境を再現。より詳細な調査計画を立案
●Wi-Fi対応温度測定器でリアルタイム温度監視が可能
●専門ソフトウエア『クラヴェス』による詳細な解析

  • 高性能赤外線サーモグラフィ T-1000

  • クラヴェスによる赤外線画像の接続

  • クラヴェスによる可視画像に変温部・ひび割れを表示

  • クラヴェスによる不具合部自動集計

※その他に赤外線調査で得たタイルの浮きや剥離などの情報もBIMモデリングで管理できます。

3Dレーザースキャナー

3Dレーザースキャナーは、計測対象となる地形や構造物に触れることなく3次元データを取得できる計測機器です。古い建物で図面の入手が困難だったり、改築・増築を重ね当初の図面とは異なってしまった建物などは着工前の調査・診断に多大な時間を要します。また、着工してから修繕箇所を発見したりと、正確性に欠け工事が中断してしまう恐れもあります。しかし、この3Dレーザースキャナーは、1秒間に数千〜数十万発ものレーザーを発射、地形が複雑な場所に建つ建物であっても施工に必要な情報を高速・高精度に把握することが可能です。

3Dレーザースキャナーは様々な角度から撮影し、点群データを取得。その点群をBIMモデル化し、そこから平面図・立面図・建具表などを作成。紛失した建物の図面を復元できます。さらに、そこから数量積算を行ったりとBIMとの連携により修繕に関わる情報に活用ができます。

  • 3Dレーザースキャナー

  •  3Dスキャナーによる点群データの合成

  • BIMモデリングの作成

  •  3Dモデリングにより2D図の作成

高低差のある地域建物の3Dレーザースキャナー点群取得と3Dモデリング