超耐候性無機系塗料
スリーテックスウォールSi・F
壁面は定期的な調査診断が必要であり、長年放置しておくとひび割れ・サビ・カビが発生し、住宅の耐久年数を縮めてしまいます。また、塗料によっては塗り替え後何年かでまた同じトラブルが発生したり、塗り替えが何度も必要になったりとコスト面等でもお住いの方の負担になってしまうことがあります。
テクノ建設サービスのスリーテックスウォールは超微粒子の樹脂による密度の濃い塗膜で、カビや藻を発生しにくくするほか、超耐候性・超低汚染に優れている超寿命型の内外装塗料です。新しい塗料の世界を創造する内外装塗料をご紹介します。
※1 Si:アクリルシリコン樹脂水系塗料
※2 F:フッ素樹脂水系塗料
スリーテックスウォール Si・Fの特徴
従来に比べ極小の粒子で
形成されている
従来の顔料粒子と比べ1/20、エマルション樹脂と比べ1/10の大きさです。更にナノ技術で無機のシリカを有機のアクリルシリコン樹脂で包んだ極小の微粒子です。
超耐候性に優れている
西表島と本島の暴露場で多品種の材料の耐候性データを収集し、研究・測定しています。 西表島は海浜に近く塩害を受けやすく、また日射量(紫外線)が東京と比べ5~6倍あります。尚、降雨量も多く、短期間で耐候性(紫外線劣化)を評価する事が出来ます。
※期待耐候年数はスリーテックスウォール(Si)は15年、(F)は20年で設計されています。
超低汚染性に優れ、
メカニズムが違う
スリーテックスウォールは有機成分と無機成分が、ナノレベルで融合し立体的で強靭な塗膜を形成しています。又、スリーテックスウォールの塗膜はすべてが親水性の為、従来と比べ長期間汚染防水機能を発揮します。
ナノテクノロジーで実現した超低汚染性
雨筋汚染評価試験結果
(暴露6ヶ月)
雨筋汚染評価試験:
試験板を約45℃に設置し、上部に波板を被せて強制的に雨筋を再現しました。
防カビ性・防藻性に優れている
樹脂が超微粒子です。乾いて塗膜になった後、その超微粒子がスキマを埋めて密度の濃い塗膜を形成します。尚、カビ・藻は有機物を好んで食べて繁殖しますが、スリーテックスウォールは一般的塗料の有機分と比べ約半分以下の為、一般塗料と比べ繁殖しにくい塗膜を作ります。
樹脂の大きさ比較
不燃性の塗材
スリーテックスウォールは防火認定を取得しました。内部の共用部は従来防火認定を取得していないEPが塗布されていました。スリーテックスウォールは樹脂が超微粒子で無機率が高く緻密な塗膜を形成します。塗膜は燃え難く防火認定材料として認定されています。(NM-8585不燃材料・QM-9816準不燃材料・RM-9364難燃性)
燃焼テスト
(1500℃バーナー・
距離5cm・5分間照射)
※建築物の材料のうち、建築基準法で定められた不燃性を持った材料のこと。通常の火災時に、加熱が始まってから20分以上は燃焼しない事が求められる。内部仕上げは避難にあたって有害なガスや煙を発生しないことなども条件に入る。
塗膜に高透湿性がある
スリーテックスウォール塗膜構造が、従来の塗膜と異なり空隙の小さい緻密な配列になっています。(上記、樹脂の大きさ比較図参照)この構造は水は通さないが水蒸気を通すという性質を持っています。
燃焼テスト
(1500℃バーナー・
距離5cm・5分間照射)
試験条件:JIS Z 0208に準ずる。条件A 湿度25±0.5℃ 相対湿度 90±2%
注意:上記データはシーラー+トップコートの透湿性になります。
※透湿とは、材料の両側に水蒸気圧差がある場合に、湿度の高い方から湿度の低い方へと材料内を水蒸気(湿気)が移動していくことをいいます。水蒸気の移動のしにくさを透湿抵抗Zpといい、結露の発生や室内の湿度の調整に大きく影響します。
施工品質の基準を満たす
材料の品質が良くても、施工の完成度が低いと満足な性能を発揮することが出来ません。施工者に対するID研修の実施など、材料・施工の両面から品質基準を満たす事によって(Si)で10年(F)で15年の長期保証が可能になりました。(但し濃色及び彩色は除く)
実績写真
ID研修制度の導入
テクノ建設サービスでは、長期保証商材を使用した際の施工の精度を上げるため、施工者・施工管理者に対し専門講師によるID 研修を実施しています。これを受講しなければ施工に携わることができません。
スリーテックスウォールSi 標準施工仕様
仕様① 軒裏(リシン面・薄付け仕上塗材面 等)
塗装工程 | 塗料名 | m2当たり使用量 | 塗り重ね時間 | 希釈比(清水) | 塗装工具 |
---|---|---|---|---|---|
素地調整 | 付着物(ゴミ、ホコリ、カビ、油脂類等々)をブラシ・皮スキなどで除去後、高圧洗浄機で洗浄する。 24時間以上養生をする。クラック・浮き膜の段差補修は予め処理する。 |
ブラシ・皮スキ 高圧洗浄機 |
|||
下塗り | スリーテックスウォールシーラー (16㎏/缶) |
150~200g | 2時間以上 | 既調合 | ハケ・ローラー |
中塗り | スリーテックスウォールSi エナメル色(15㎏/缶) |
150~200g | 2時間以上 | 600~900g (缶当り) |
ハケ・ローラー |
上塗り | スリーテックスウォールSi エナメル色(15㎏/缶) |
150~200g | ― | 600~900g (缶当り) |
ハケ・ローラー |
※仕様①の場合は旧塗膜・下地の状況により中塗りを除く場合もあります。
仕様② 共用廊下内壁・ベランダ内壁
(吹付タイル面・複層仕上塗材面等々)
塗装工程 | 塗料名 | m2当たり使用量 | 塗り重ね時間 | 希釈比(清水) | 塗装工具 |
---|---|---|---|---|---|
素地調整 | 付仕様①の素地調整に準じる | ||||
下塗り | スリーテックスウォール サーフェーサーエポ(16㎏/缶) |
200~300g | 3時間以上 | 500~800g (缶当り) |
ハケ・ローラー |
中塗り | スリーテックスウォールSi 中塗り(15㎏/缶) |
150~200g | 2時間以上 | 600~900g (缶当り) |
ハケ・ローラー |
上塗り | スリーテックスウォールSi エナメル色(15㎏/缶) |
150~200g | ― | 600~900g (缶当り) |
ハケ・ローラー |
※旧塗膜・下地の状況により上塗りが3回になる場合もあります。 ※塗り重ね時間は季節によって異なることがあります。 ※塗料希釈比は季節によって変化します。試験施工で希釈比を決めてください。 ※1回塗りの使用量に清水は含まれていません。
スリーテックスウォールF 標準施工仕様
仕様① 軒裏(リシン面・薄付け仕上塗材面 等)
塗装工程 | 塗料名 | m2当たり使用量 | 塗り重ね時間 | 希釈比(清水) | 塗装工具 |
---|---|---|---|---|---|
素地調整 | 仕様①の素地調整に準じる | ||||
下塗り | スリーテックスウォールシーラー (16㎏/缶) |
150~200g | 2時間以上 | 既調合 | ハケ・ローラー |
中塗り | スリーテックスウォールF 中塗り(15㎏/缶) |
150~200g | 2時間以上 | 600~900g (缶当り) |
ハケ・ローラー |
上塗り | スリーテックスウォールF エナメル色(15㎏/缶) |
150~200g | ― | 600~900g (缶当り) |
ハケ・ローラー |
※仕様①の場合は旧塗膜・下地の状況により中塗りを除く場合もあります。
仕様② 共用廊下内壁・ベランダ内壁
(吹付タイル面・複層仕上塗材面等々)
塗装工程 | 塗料名 | m2当たり使用量 | 塗り重ね時間 | 希釈比(清水) | 塗装工具 |
---|---|---|---|---|---|
素地調整 | 付仕様①の素地調整に準じる | ||||
下塗り | スリーテックスウォール サーフェーサーエポ(16㎏/缶) |
200~300g | 3時間以上 | 500~800g (缶当り) |
ハケ・ローラー |
中塗り | スリーテックスウォールF 中塗り(15㎏/缶) |
150~200g | 2時間以上 | 600~900g (缶当り) |
ハケ・ローラー |
上塗り | スリーテックスウォールF エナメル色(15㎏/缶) |
150~200g | ― | 600~900g (缶当り) |
ハケ・ローラー |
※旧塗膜・下地の状況により上塗りが3回になる場合もあります。 ※塗り重ね時間は季節によって異なることがあります。 ※塗料希釈比は季節によって変化します。試験施工で希釈比を決めてください。 ※1回塗りの使用量に清水は含まれていません。 ※中塗り溜まり部や標準塗布量により厚膜になった場合クラックが発生します。 ※中塗り塗料と上塗り塗料は1回塗装となりますので、塗り残しや部分的に極端な薄膜にならないように注意して塗装してください。
スリーテックスウォールSi・F
共通注意事項
【仕様全般】
- 降雨・降雪・強風が予想される時や高湿度(80%以上)・低気温(5℃以下)の場合は施工を避けてください。高湿度・低気温で塗装した場合、未乾燥状態で夜露などにあたると艶引けを起こすおそれがあります。
- 被塗物の表面温度が5℃以下の場合は塗装を避けてください。
- 塗装後、降雨や結露等で白化した場合は、目荒らしを行って再度塗装してください。
- 塗装面のゴミやほこり等は取り除いてください。
- 水洗後、1日以上乾燥時間をとってください。
- 塗料は内容物が均一になるように撹拌してください。薄めすぎは隠ぺい力不足・仕上がり不良等が起こるため規定範囲を超えて希釈しないでください。
- 塗装間隔時間は標準であり、立地条件や気象条件により異なります。
- 斜壁やパラペットの天端塗装を行った塗膜は壁面と比較して耐久性に差が生じる事があります。
- ハケ塗り仕上げとローラー塗り仕上げが混在する場合、塗付量・表面肌が異なる為に若干の色相差がでますので、ハケ塗り部分は希釈を少なくして塗装してください。
- ローラー塗りの場合、ローラー目は同一方向に揃えるように仕上げてください。ローラー目により色相が異なって見えることがあります。
- ガラス・アルミサッシ等に付着した場合は、すぐにウエスに水をしみ込ませてふき取ってください。乾いた時は、ラッカーシンナーでふき取ってください。
- 目地部が深い場合は、目地ハケなどで塗装してください。
- 目地部に塗料がたまった場合や、たれが発生した場合はむら切りしてください。
- 塗装中に塗料を開放して放置しますと上乾きすることがありますので注意してください。また上乾きした塗膜は塗料に混ぜ込まないでください。
- 補修部分が目立つことがありますので、同一ロット・同一塗装方法での補修及び適正希釈等に注意してください。
- 汚れ・傷等により補修塗りが必要な場合がありますので、使用塗料の控えは取って置き、同一ロット・同一塗装方法で補修してください。
- 防カビ・防藻性については、下地の条件・塗装の条件・塗装前処理の程度により、カビや藻が発生する可能性があります。
- シーリング面への塗装は、シーリング材の種類・使用条件により塗膜の汚染・剥離・収縮割れ等の不具合を起こす事がある為、基本的には行わないでください。やむを得ず行う場合は、塗り重ね適合性を確認してから必ずノンブリードタイプを使用してください。
- パテを使用する際は外部用パテを使用して下さい。
- 旧塗膜が弾性塗材の場合は施工を避けてください。スキンの場合は営業担当までご相談ください。
- 旧塗膜が単層弾性で、爪で押して弾性が残っている場合は塗装を避けてください。
- 躯体のクラック等によりエフロレッセンスが発生する可能性がある場合は下塗りにスリーテックスウォールサーフェーサーエポを塗装して下さい。
- 濃色は塗膜を強く擦ると色落ちすることがあります。
- 水系塗料に使用するハケ・ローラーは、水系専用のものを使用してください。
- 排水溝に捨てないで下さい。
- 化学物質過敏症の人は、塗料に含有している化学物質(VOC等)に過敏に反応する可能性がありますので、充分に注意して下さい。
- 塗装による臭気で、近隣に迷惑を掛けることがありますので、充分に配慮をお願いします。
- 製品の安全に関する詳細な内容については、製品安全データシート(SDS)をご参照ください。
【塗料に関する注意】
- 出荷後出来るだけ早い時期にご使用ください。
- 使用前には充分撹拌してください。
- 小分けする場合は、充分撹拌して均一の状態にしてから行ってください。色浮き・色違い等の原因となります。
- 小分けして使用したシーラーは元の石油缶には戻さないでください。
- 水系塗料の保管は直射日光を避け、冬季には凍結させないよう3℃以上の室内で行ってください。
- 材料の保管、取り扱いは消防法・労働安全衛生法に基づき充分な管理をお願いします。