高強度ウレタンウレア コーティング材
スリーテックス ウレア
普段、雨風に晒されるバルコニーや共用廊下は、屋根のよう勾配がないため防水塗装をしていないと床材に水分が染み込み、雨漏りが発生してしまいます。建築当初は必ず防水塗装がされていますが、月日が経つにつれ塗料の膜が薄くなってきたり、ひび割れしたりと防水機能がなくなるため、適切な時期の塗り直しが必要になります。
テクノ建設サービス株式会社のスリーテックス ウレアは、バルコニー床や共用廊下の防水改修用に特化した1液タイプの高強度ウレタンウレア。促進剤により季節に関係なく硬化時間を調整できるなど、従来の常識を変えるコーティング材です。ここでは、その新感覚のコーティング材をご紹介していきます。
スリーテックス ウレアの特徴
ノントップで工期短縮を実現
スリーテックス ウレアは、1液タイプの高強度ウレタンウレアです。ベランダ床・共用廊下の複合防水層の形成や側溝の防水改修用に特化しました。従来の工法と比べ施工性に優れ、刷毛・ローラーで施工が可能です。また、四季を通じて促進剤を使用すれば硬化を調整する事が出来ます。
従来のウレタン塗膜防水工法と
比べ工期短縮
促進剤添加により
四季を通して短時間で歩行が可能
硬化促進剤の目安として冬場5℃の場合重量比5%、春夏20℃の場合重量比2.5%、夏35℃の場合は硬化促進剤は不要です。硬化促進剤を使用すると短時間で材料が増粘します。作業性向上のため、希釈溶剤も用意しています。硬化促進剤は7.5%以上は使用しないようにして下さい。
長期耐候性に優れています
サンプル板に紫外線の照射と散水を交互に繰り返し、短時間で劣化を観察できる促進耐候性試験の結果、約20年、30年に相当する時間まで塗装面の異常になかったことがわかりました。

側溝から平場まで
シームレスの防水層を形成
複合防水(ベランダ・共用廊下に於ける)は、異なる機能を持っている防水材が互いに性能を補完し合う防水工法です。従来、長尺シートを張る部分はウレタン防水を省き、見えがかり部分だけウレタン防水を施工する工法でした。つまり、ウレタンはウレタンの性能で、長尺シートは塩化ビニールの性能で、総合的な防水機能を持たせる直列的な役割分担工法です。複合防水は、床面の側溝・巾木・平場の防水層をスリーテックスウレアでシームレスに形成します。又、ビニール床シートをタキロンシーアイ独自の耐水性に優れた「専用端部処理工法」と信頼性の高い仕上げ処理により施行する事で、更に防水の耐久性の向上を生み出しています。

長期保証を実現しました
複合防水における長期保証が実現しました。側溝から床面、更に巾木までスリーテックス ウレアを塗布する事によって、※シームレスの防水層を形成し防水保証10年を可能にしました。(上記参照)タキロン防滑性ビニル床シートはタキロン安心サポートにより
- ①異常な変退色の発現
- ②歩行により表面の凹凸が摩耗した場合
- ③防滑性ビニル床シートの収縮による継手不良の発生 など、仕上げについて10年のサポートが可能になりました。
※物件により、側溝・巾木の端部の指定ビニル床シート下に100㎜ウレアを塗布することで防水保証10年をタキロンと連名でお出し出来ます。
※防滑性ビニル床シート(タキロン)は見本帳の番手によっては一部対象外の物もございますので、事前にご確認ください。
※防水・仕上り保証となる箇所はスリーテックスウレアでシームレスの防水層を形成し、防滑性ビニル床シート(タキロン)を張った箇所を対象としています。対象となる箇所は共用廊下・バルコニー床・内部のモルタル階段です。尚外階段・鉄骨階段・雨掛りの共用廊下・バルコニーは対象外とします。
ID研修制度の導入
テクノ建設サービスでは、長期保証商材を使用した際の施工の精度を上げるため、施工者・施工管理者に対し専門講師によるID 研修を実施しています。これを受講しなければ施工に携わることができません。
旧塗膜の剥離方法 (推奨例)
共用廊下の床・ベランダ床・内部階段の踏面・踊場などの改修工事を実施するのにあたり、床面に張り付けられている長尺シートやPタイルなどを剥がす必要があります。従来電導機械や電動工具を使用していましたが、作業中、騒音・粉塵が発生し、居住者及び近隣から苦情が多くありました。剥離に伴って発生する問題を解決する工法として静音式剥離工法(無振動、無騒音、無粉塵、無臭)があります。
共用廊下
セレナ・メンテ300は長尺塩ビシート専用の無振動式「静音自走式床材剥離機」です。
振動・騒音の発生を減らすことができるため、マンションなどの改修工事「居ながら工事」に最適です。
ベランダ床
めくれったーは長尺塩ビシートやPタイルに加熱して剥がすシステムです。軽量で持ち運びが便利な為、ベランダ床には最適な工法です。
スリーテックス ウレア 標準施工仕様
側溝(防水)
工程 | 作業内容 | 使用器具 | |
---|---|---|---|
① | 清掃 | ・土、ホコリ等は高圧洗浄機で水洗いする。 ・油汚れは洗浄用溶剤をウエスに含ませて拭き取る。 |
高圧洗浄機 ウエス等 |
② | 下地補修 | ・コンクリートの欠けは樹脂モルタルで補修する。 ・側溝内のヘアークラック及び段差をウレタンパテにて補修する。 |
コテ パテベラ 刷毛 |
③ | 下塗り | ・専用プライマーを刷毛・ローラー等で塗布する。 上塗り迄の間隔は30分以上とする。(20℃50RH) 0.15kg/m2(平米あたり) |
刷毛 またはローラー |
④ | 上塗り (1回~2回塗り) |
・スリーテックス-ウレアを刷毛・ローラーにて 平滑になるように塗布する。 指乾乾燥まで2時間以上とする。(20℃50RH) 0.8〜1kg/m2(平米あたり) |
刷毛 またはローラー |
長尺シート張りの下地(防水)
工程 | 作業内容 | 使用器具 | |
---|---|---|---|
① | 清掃 | ・土、ホコリ等は高圧洗浄機で水洗いする。 ・油汚れは、洗浄用溶剤をウエスに含ませて拭き取る。 |
高圧洗浄機 ウエス 洗浄用溶剤 |
② | 下地補修 | ・コンクリートの欠けは樹脂モルタルで補修する。 ・PCaの板間シールはスリーテックス-スペリアで打替える。 ・微細なヘアクラック・段差はウレタンパテで補修する。 又はスリーテックス-スペリアでも補修が出来る。 |
ヘラ パテベラ 刷毛 ウレタンパテ スリーテックス -スペリア |
③ | 下塗り | ・専用プライマーを刷毛・ローラー等で塗布する。 上塗り迄の間隔は30分以上とする。(20℃50RH)0.15kg/m2 |
刷毛 中毛ローラー |
④ | 上塗り (1回~2回塗り) |
・スリーテックス-ウレアを刷毛・ローラーにて平滑になるように 塗布する。0.6kg/m2(平米あたり) 指乾乾燥まで2時間以上、長尺シート張り作業迄の 養生時間は12時間以上とする。(20℃50RH) |
刷毛 中毛ローラー |
※長尺シート(防滑性ビニル床シート・タキロン)の仕様は次項参照
標準施工仕様
施工部位:屋根のある開放廊下/屋根のあるベランダ/内部階段
保証対象品:クロスネット処理品のみ
品番:RA/NA/HA/FH/MR/PRE/LB/LX/WB(アルファベットは柄番号、数字は色番号)
納まり図
仕様
工程 | 使用材料 | ポイント |
---|---|---|
下地確認 | ― | ・スリーテックスウレアの乾燥(硬化)状況を指触で確認する。 ・ホコリはないか目視で確認する。 |
接着剤塗布 | タキボンド#607・#701 | ・接着剤を塗布ムラが生じないように均一に塗布する。 |
張り付け | タキストロン | ・タキストロンを寸法に合わせて張り付ける。 ・しごき圧着、エアー抜きを十分に行い、端部はハンドローラーで圧着する。 ・カッターナイフで下地を傷付けないこと。 |
ドレーンレール | ・ドレーンレールを寸法に合わせて張り付ける。 | |
継目処理 | タキストロン床溶接棒 | ・接着剤硬化後、継目部をU字溝切り機でシート全厚の2/3の深さに 溝切りし、「タキストロン床溶接棒」で熱風溶接する。 |
端部処理 | タキシール#600 | ・端部を「タキシール#600」で処理する。 |
オープンタイムの目安(20℃) | 接着剤 | オープンタイム | 張り付け可能時間 |
---|---|---|---|
タキボンド#607 | 20~30分 | 40~50分 | |
タキボンド#701 | 30~40分 | 50~70分 |